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    • 小説とわたしと日常
    • 思いついたこと

大人になった今、筆記された字の貴重さ

Posted by admin on 2019年7月10日

学生時代は他人が書いた字を目にする機会が多くありました。あの子は字が上手とか、かわいい字を書くとか、他人に対して抱く印象の中に筆記した字の性質が多少なりとも含まれていたように記憶しています。しかし大人になると、紙とペンではなくパソコンの画面上でやりとりをしますから他人の字を目にする機会は各段に少なくなった気がします。筆記する機会の多い仕事に就いている方はそんな事はないかもしれませんが、もうパソコン上では何年も付き合いがあるのに相手が書いた字を読んだ事のない人だって、寂しいけれどいるものです。強面の上司が、柔かい字を書いたり、かわいいあの子が逞しいそれを書くかもしれません。サインやメモ・封筒に書かれた宛名など、日常のひょんなきっかけで目にした他人の字を鑑賞する遊びはなかなか楽しいものです。
本の帯や広告に作家さん直筆のメッセージが書かれている事ってよくありますよね。あれも字フェチの私にとっては大変貴重で、憧れの作家さんの筆記を拝む事ができるなんて感無量な訳です。とくに注目して見るのが名前です、名前は人が一番書き慣れている字であり、それを作家さんがどのように書いているかは特に注目すべき点です。他の字より丁寧な人、とくに変わらない人やむしろ他より格段に雑な人、様々いて面白いです。いつも印字された字でしか知る事のできない作家さん自身の秘密を垣間見たような、そんな気分になります。

Filed under: 小説とわたしと日常, 思いついたこと

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現代の本の出し方、表現のし方について考察

Posted by admin on 2019年6月25日

最近の出版物の傾向として、SNSなどで話題となった有名人ではない一般の人にまつわる本が多く出版されているように思います。例えば、線一本で描いたいわゆる“ヘタかわいい”画風で、多くの人が共感しそうな日常の一コマを描いたコミックエッセイや、高価なブランド品ではなく全国に幅広く展開しているチェーン店の品物を使ったコーディネートを紹介し写真加工アプリを使ってお洒落な雰囲気に仕上げた写真など、インターネット・スマートフォンの普及により多くの人が表現の機会を得る事ができている良い例だと思います。一般人アカウントから発信された情報が広く拡散され、そのアカウントをフォローする人々が何千・何万と現れ大きなニーズがある訳ですから、商売人ならばここに目をつけるのは必至でしょう。手の届かない非日常の情報を知る悦びもありますが、自分もできそう・自分もやった事がある、という安心感による喜びがとくに求められている時代なのかもしれません。書店に行くと関連本の帯には「SNSで大人気!○○の育児系エッセイが遂にコミック化!」「♯プチプラ と言ったらこの人。フォロワー数2k突破」なんて宣伝文句が大々的に書かれています。
“本を出す”というと、小説や論文などを書いて出版社に持ち込んだり文学賞に応募して、やっとこさデビュー、と言った古典的なイメージを抱きがちですが、時代の移り変わりとともに“本を出す”方法も多様化しているんだなと思いました。

Filed under: 小説とわたしと日常

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小学生女子のクラブ選びは大変

Posted by admin on 2019年6月12日

小学生の時にクラブ活動というものがあって、週に一回あるクラブの時間に縦割りで集まり、各々活動をしていました。私の学校には運動系からインドア系まで様々な種類があり、女子の中では調理・ダンスなどか人気がありました。私は「友達と一緒がいいから」と言う他人本意な理由で調理クラブに入ろうとしたのですが、やはり考える事は皆一緒で、一クラスの募集人員を大幅に超えた人数が加入を立候補したのです。そうなると待ち受けるのが“くじ引き”なのですが、くじ引きしたら友達とバラバラになる確率がグッと上がります、例えば三人グループで二人が当たりを引き一人だけハズレを引いた時のきまずさと言ったら。小学生と言えど、女子はそこらへんの危機予知能力には長けていますので、私達を含めいくつかのグループが抽選を辞退しました。さて、それではどこに入ろうかという事なのですが、抗争でゴタゴタしている内に他はだいたいメンバーが確定してしまったようで、残るは人気のない地味なものばかりです。その中の一つに図書クラブがありました、活動内容は「図書室で本を読む、時々自分のお気に入りの本を発表し合う会をします」という小学生にしては渋すぎるものでした。しかし当初から本が好きだった私は「なんて素敵な活動内容だろう!」と友達の事を忘れて加入の意を決めたのですが、やはり友達からは「やだぁ!地味じゃん」「かわいくないよねー」と厳しい意見が……。しかし「漫画も読めます」という売り文句と、イケメンと呼ばれる六年生の先輩が委員長であるという事で、めでたい事に三人で図書クラブに加入する事ができたのでした。

Filed under: 小説とわたしと日常

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満員電車で目に入る広告に助けられる人たち

Posted by admin on 2019年5月31日

満員電車で息絶え絶えになった時、中づり広告やまど上のポスターによくよく助けられています。たまたま目に入った内容が、興味があるものでもなくても、取りあえず心の中で文字を読み上げる事により満員電車の現実を忘れられるような気がします。芸能人のスキャンダルや政治問題も、テレビのニュースで流れていても見向きはしないかもしれませんが、このシチュエーションでしたら十分に目を通し、事情に詳しくもないのに考察なんてし始める自分がいるから滑稽です。先日、幸運な事に文芸誌の広告が目に入ってきた時があり、すし詰めの現状なんてすっかり忘れてそれに読み耽ってしまいました。デビューしたての新人作家さんに興味を持ったり、接点が思いつかない二人の作家さんのインタビューが掲載されていて驚いたり、はやく電車を降りてこの雑誌を買いたいという衝動にかられていました。ふと横を見ると私と同じように顔を上にあげ完全に自分の世界に入って、広告に見入っている女性がいました。私と同じくらいの背丈のその女性は、自分より背が高い人たちによる陰りの合間から、頃合い良い隙間を見つけ視線をそこからその先の広告に集中させています。その苦労私も分かります、と、勝手に女性に親近感が湧いてきてしまいました。
電車が目的の駅に到着したので降車し、少し時間があったので、読みたかった雑誌を立ち読みをしようと駅の中の書店に立ち寄ったら、あの女性がまさにそれを立ち読みしているではありませんか。やはり読みたくなりますよね、同じ事を考えていたなんて面白いですね。

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占いを信じない属性の人

Posted by admin on 2019年5月17日

友人がかなり厚みのある占いの本を買ったという事で診断してもらいました。生年月日の数字を計算式にはめて算出数字と、血液型・兄弟構成の三つで掛け合わせて自分が何タイプかが分かるというものです。数字は1~9まで、血液型は4つ、そして兄弟構成に至っては自身が何番目生まれか異性同士かなどなどかなり細かく振り分けられるため、太陽タイプや海タイプをはじめ結果はかなりの数があります。その一つ一つに細かい解説がしてあって、さらに相性診断まであるのですから本がこんなに厚くなるのもうなずけます。自分の解説ページを読んでみると……当たっているような当たっていないような、これはだいたいの人が指摘されたら「私の事だ、当たってる」と思うであろう文章ばかりです。占いというものは、「言われてみればそう思う気がする!」の原理をうまく利用しているなと改めて思います。納得がいかなそうな私の顔を覗き込んで、友人はクスクス笑いました。「前もそんな顔してたよね」と、そう言えば以前友人に心理テストをしてもらった時も同じように訝し気な表情をしてしまった記憶があります。「ここ、読んでみて」友人が指さす先の文を読んでみると『あなたは基本的慎重で疑い深い人です。もしかしたらこの結果も眉唾で読んでいるのではないでしょうか』とあります。その通り、今の私の心情を透視されているような、まさに言い当て妙です。『慎重で冷静なのはいいですが、あまりに疑い深すぎるとチャンスを逃すかもしれません。可愛げも必要ですよ。』はい、まさにその通りです、恐れ入りました。と、言いたいところですがなんだが巧妙に張り巡らされた言葉の綾に絡みつかれたような気がしてなりませんでした。

Filed under: 思いついたこと

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絵本のない昔話の読み聞かせ

Posted by admin on 2019年5月2日

友人の息子と友人と私の三人で公園でおやつを食べながらベンチに座っていました。もうすぐ三歳になる息子君は最近昔話がお気に入りのようで、友人に「桃から赤ちゃんが出てくるお話して」「こんどは亀にのってく話して」と次から次におねだりしています、。友人は「むかしむかしあるとこに……」と話し始めました、感心した事に絵本など読み上げるのではなく、筋書きのある即興にのように、お話を進めていくのです。だからところどころ言葉がおかしかったり「えっと、あのねぇ」などの言葉が入るのも字でおこされていない読み聞かせの醍醐味かもしれません。今友人がしているお話は誰しも題名を知っている有名なものですが、じゃああなたが話してみてと言われても友人のようにはいかないと思います。それに久しぶりに耳にすると「そんなお話だったんだ」と再確認する節もあり、私まで楽しんで聞き入ってしまいました。子供は友人の顔をじっと見て真剣に頷いています、絵や映像のない物語にもかかわらず彼自身が物語を想起しているのなら大した想像力だなと思います。友人に、なぜこの読み聞かせのスタイルを始めたのか尋ねると「日本の昔話っていっぱいあるでしょ、それに一つのお話に対して絵本もいっぱいあるの。だからとりあえず私がこうやっていくつか分かりやすい言葉にして読み聞かせして、この子が気に入ったら、その物語の絵本を買ってあげようと思って始めたんだ。私ケチだから」と、笑う友人。子供の頃、電気を消して布団に入ったら「お母さん、お話して」と言って昔話を聞かせてもらっていた事を思い出しました。

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物語のサイズ感からみるフィクションとリアル

Posted by admin on 2019年4月20日

物語のサイズ感のトリックについて、改めて考えてみると面白い発見がたくさんあります。海も太陽も、紙一枚の上に描かれ、多くの人たちの生き様すら鞄にすっぽり入る、本という、サイズ感に編纂されているのです。私は今自分目線の等身大の現実を、誰かが仕掛けたものではない絶対無垢なノンフィクションとして捉えています。しかしもしかすると、これは私の知らない作者によって作られた演出の一部であり、私も単なる登場人物の内の一人(あるいはモブの内の一人かもしれませんが)に過ぎないという可能性だってある訳です。
とある芸術家が、誰しもが知っている有名な漫画を等身大に拡大し展示するちいう試みをした際の事を語っている記事を読みました。それによると、鑑賞者はいつも紙の上で動き回っているキャラクターたちが、自分たちと同じくらいまたはそれ以上の大きさになっている事に、驚き笑いときに恐怖の色を浮かべる人もいたそうです。さらに注目すべきは拝啓や吹き出しの大きさです。それらは通常キャラクターよりも大きく描かれている事が多く、等身大に拡大すると特にそれらの大きさに驚かされる人が多いようです。ここでこの芸術家が鑑賞法についての面白い発見について“自分よりも大きいものを全体像として捉えるため、人々は後ろに下がったり横に移動して、何とか見ようと工夫するんです。この無意識の運動は通常サイズの漫画を読んでいるだけでは成せない。自然と心身を使って鑑賞しているんです”と語っています。
このように等身大サイズに拡大する事によって身体全体が反応し、鑑賞に対しての革命が起きるのです。普段は視覚から得る情報だけに頼って読書をしていますが、身体を動かし能動的に読書をする事によって物語の世界を一層リアルに感じる事ができます。フィクションをあえてリアルな形に立ち上げ直す事によって新しい観賞論が生れる訳です。
たしかに私たちは本の中で太陽が爆発しようが起きようが人が死のうがそれは二次元上で起こった事象であり、心に訴えかけられ自身の中の何かが変わる事はもちろんありますが、では私たちを照らす太陽がこの本をきっかけに爆発するのかとと言ったら、しないんですよね。しない事が分かっているからこそ安心して爆発した太陽の欠片を閉じて鞄にしまい家に持ち帰って、愛する人を失った物語の隣に収納して「今夜の夜ご飯は何にしようか」と料理本を取り出し日常に戻る。いくつもの壮絶なフィクション物語が立ち並ぶ本棚、それを横目に淡々と日常を送るなんてそれ自体が奇妙で、やはり誰かが仕組んだ物語のように感じられます。

Filed under: 小説とわたしと日常

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椅子の柔らかさと心の柔軟性

Posted by admin on 2019年4月6日

カフェなどで柔かいソファの席と固い椅子の席、どちらも空いていたらどちらに座りますか?私はリラックスしたい時はソファ、読書や勉強に集中したい時は椅子を選びます。読書と言っても、雑誌や詩集など気張らずさらさら読めるものは柔らかさの上で、難解な本は堅くく支えられながら読みたいものです。席を選ぶ要素は座り心地だけでなく、日の差し具合とか混み具合も重要な要素ではありますが、やはり身体を直に支える部分にはこだわりたいものです。そんな話を友人とし「わかるわかる」と共感し合いながら向かった先はカフェ。私は食事を済ませてきてゆっくりしたいのでソファに座ろうかと思っていたのですが、彼女は食事がまだ済んでおらず、メープルシロップが惜しみなくかかった生クリームのせフレンチトーストを注文したのでテーブルチェアの席にしようかと提案しました。すると「さっきの話だと、リラックスしたいって言うのに何だか申し訳ないなぁ」と友人。「でも、さすがにそれはソファでは食べづらいんじゃない?」前のめりになって、シロップとクリームが垂れてこないように食べるには労力が必要に思います。そんなこんなで結局テーブルチェアに座って、友人は食事を、私はその向かいで雑誌に目を通しながら他愛もない話をして過ごしました。こだわりはあっても、何事も柔軟に楽しむべきですね。

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金曜日の夜のイメージとお愉しみ

Posted by admin on 2019年3月22日

金曜日の夜、と言うとなんだかワクワクしてくるのは私だけでしょうか。金曜日を特別に感じるのは、義務教育時の月~金は学校(土曜日もあったりなかったりしますが)に行くという鉄の掟により擦り込まれたものではないかと分析しています。社会に出ると、必ずしも金曜日が“最後の日”に設定されるは事なくなりますが、九年間擦り込まれたリズムは確実に私の曜日カウント概念の形成要因として身に沁みついています。
特に予定がなくても、この街のどこかで「一週間お疲れさまでしたー!」と乾杯して明日の事など考えずに興じる人たちがいると思うと、それだけで夜空が明るく見えてくる気がするのです。そんな夜に、書店に行って少し遅くまでゆっくりと本を眺めていると落ち着きます。そんな時に好んで行くのは駅前にある大きめの書店で、窓があれば尚良く、静まった店内の空気を背に感じながら窓の外の忙しく行き交う人や眩い光を眺めるのです。何かが起こりそうな窓の外、その一方で金曜日の夜だからと言って店内に目だって変わった様子があった事はありません。そう言えば一度店先で泥酔している人をみた事がありますが、彼は書店のお客さんではないですからカウントしていませんが、やはりあの日は他の曜日の夜とはまた違った何かを感じます、それを平温を保ち続ける本に囲まれて観る、一週間に一度の愉しみです。

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旅行から帰ってきた時の感覚

Posted by admin on 2019年3月7日

長めの旅行から自宅に帰ってきて、ドアを開けた時の複雑な感覚が好きです。安心感や現実に戻ってきたという倦怠感・さぁ片付けしないと!という義務感……。行ってきた旅行によってこれはよくよく変わっていくものではありますが、部屋に入った時の感覚まで含めて旅行の一環だと思います。数日間締め切った部屋って独特の空気感がありますよね、それは病院で検査を行って数日後に結果を聞いた時の「自分の身体なのに知らない事ばかりだ!」という驚きに少し似ているかもしれません。旅行の前は当たり前のようにそこにあったものなのに、帰ってきたらそれらの異質性を感じる、ドアを開けた瞬間の一瞬だけ日常を客観的立場から捉える事ができるのです。夏ならば部屋は蒸し暑く、冬ならば底冷えしていて、馴染の家具や家電は一通り揃っておりかつて自分はそこに当たり前の様に住んでいたのだけど、空っぽな空間がそこには広がっている、なんだかロマンティックですね。
旅行に持っていった本を本棚に返す時の感覚も好きです。鞄に詰めて持っていったものと言えば、洋服や化粧品その他色々ありますが、何より先に本を棚に返す事から片付けを始めます。鞄の中でこの時を待っていた本は他の本とは違う空気を纏っていて、本棚に鎮座して私達の帰りを待っていた者たちは物珍しそうに彼が隙間に収まる様を見守っているような。旅先で本を読むのは、移動中や宿泊先でのんびりしている時など所謂スキマ時間が多いです。本を開いて一息ついて見上げた風景はしっかりと記憶に残っています、これは本を読んでいなければ目に留める事すらなかったかもしれない旅先の風景の一片。逆を言えば、物語の内容にも非日常によって彩られる新しいストーリーが添えられる可能性があるのです。そんな事を考えながらぴったりと収まった本を見ていると安心します、帰ってきたんだなと実感する瞬間です。

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