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    • 思いついたこと

真面目な辞書あそび

Posted by admin on 2016年3月31日

辞書を使ったおもしろい遊びを発明しました。ルールは簡単、目を瞑り辞書を適当に開きページに指を這わせ、ここだ!と指が位置したところに一番近い単語をノートにメモします。5つほど出揃ったところでその単語を合わせて何かを作るおひとりさま遊びです。
ウキウキしながら勘だけで集めた単語は色・波浪・爪・構造主義・割り勘。はて、この語群から何が作れると言うのでしょうか。爪と色はなんとなく繋がりそうですが、波浪のハロー感と構造主義の堅苦しさと割り勘の世俗感をもって、何かを作るなんて、遊びと言うには頭を使いすぎます。構造主義的に割り勘する事になった、爪の色が派手なはろうさんは…適当な言葉遊びだけでは何かを作ったという実感がありません。そもそも私はここに挙がった言葉の意味を理解しておらず、文字感覚にしか頼らざるを得ないなんてお恥ずかしい限りです。
辞書を再度開き勘で引き当てた言葉を地道に調べたのですが、薄く滑る独特の紙質とぎっしり詰まった細かい文字に手こずり目が眩み、自分がかつて開いたページには思えなくて迷子になった気分です。
こうやって紙の辞書を使って調べものをしたのは何時以来だろう、これが本来の辞書の使い方なんですよね。適当に思いついた遊びによって、スマートフォンの便利さに身を委ね紙の辞書をめっきり使わなくなった事によって変っていった自分について思い知らされたのでした。

Filed under: 思いついたこと

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受賞作品を読んでたけれど

Posted by admin on 2016年3月17日

純文学として受賞する文学賞の発表がありました。私は、受賞が予想されていたその作品は発売日に買って読んでいました。発売前から注目を集めていたことと、作者さんにとっても興味があったからです。エッセイはいくつか読んだことがありました。
いずれは小説を書くのではないかと言われていた方だったので、出版されると聞いてこれは読んでおかなければと思ったのでした。実際に読んでみたところ、ストーリーがどんどん展開されていくというタイプではなく、地味に時間経過とともに出来事が語られるというものでした。正直、少し物足りなさを感じてしまいました。ただ、もうひとつかふたつこの方が書いた小説を読んでみなければわからない、という感想を持ちました。なんだか一つだけ読んであれこれ言うのはもったいないような気がしたのでした。
その作品が文学賞を受賞して、予想はしていたもののよく獲れたなあというのが正直なところです。選考委員の先生方は絶賛していたので、もう一度読み直してみます。行間を読み取らなきゃならないし、一見回りくどいと思われるような表現もよく吟味して読むとよさが確認できることでしょう。受賞前に読んでいたことはちょっとした自慢です。

Filed under: 小説とわたしと日常

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電車に乗っていこう

Posted by admin on 2016年3月2日

電車に乗って出かけた時に、たまたま何も本を持っていませんでした。メモ帳とペンだけはバッグに入れていたのですけれど。そういう時に限って、なんだか文字が読みたかったのにと思うのです。
手持無沙汰でドアの前に立っていると、目に飛び込んできたのはドアの上に広がっているこの電車の路線図でした。今走っているところはどこなのか、これから行こうといこうとしているところはいくつ先の駅なのか、見ているとわかります。それから、普段乗っている駅はどのあたりなのかとか、乗ったことがない路線はどのあたりなのかと探してみました。これがなかなか楽しくて、気がつくと路線図を端から端までほぼすべての駅名を読んでしまっていたのでした。
そして、ちょうど読み終えた頃に目的の駅に到着しました。タイミングもばっちりでした。一通り読んだとはいえ、固有名詞を覚えるまでには至りませんでした。けれど、降りたことのない駅にはいつか行ってみたいと思います。ターミナル駅ならショッピングモールがあるでしょうし、その中には書店がきっと入っているはずです。また、各駅停車しか止まらない小さな駅には、古書店がひっそりと営業しているかもしれませんから。まだまだ知らない本屋さんと出会うのが楽しみです。

Filed under: 思いついたこと

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本物の涙、にせものの涙

Posted by admin on 2016年2月16日

とても泣き虫な友達、恋人にふられて大泣きしていました。さんざん涙を流して、ティッシュを使い切ったので新しいのを取りに洗面所に行きました。ふと鏡に映った自分のひどい顔を見て、これ以上泣くのはやめようと思った、と話していました。何かすごく納得できます。そういう時って、顔がもうぐしゃぐしゃになっているんですもの。
「なみだは、人間が持っているいちばん透明な宝石です」と書いた作家がいました。すごくすてきな言葉だと思います。とにかく例えが美しい。ですが実際にはそんなきれいなものじゃないですよね。涙と鼻水って必ずセットでついてくるし、鼻の頭や目の周りも真っ赤になるし。とても見られたものじゃありません。よくテレビのドラマでありますよね。美人の女優さんの目からひとすじの涙がすーっと流れ落ちるシーン。まさに「透明な宝石」という感じです。顔全体がくしゃくしゃになっていたりしないし、鼻水も落ちません。たぶんそれは、本物の涙ではなくて目薬だからだと思うのです。いわば作り物の涙。でもきれいな顔が醜くなるよりはましかもしれません。何しろアップで撮られているのだし、リアルを追及するばかりがテレビではないからです。でも最近では泣くのが上手な俳優さんもいて、本物の涙を流しながらもあまり顔が汚くならない、というプロの技を持っている人もいますね。 

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思い出の本屋さん

Posted by admin on 2016年2月2日

街の小さな本屋さんがめっきり少なくなっている気がします。うちの近所でも先月いっぱいで一軒の本屋さんが閉店しました。
そこは私が物心ついた頃から営業しているお店で、いつもおじさんとおばさんのどちらかが店先に立っていました。探している本が見つからないと親切に教えてくれたり、取り寄せてくれたりしていました。時々、近所の人がおしゃべりに来ていたりもしました。
私が小学生の頃、漫画の単行本を買いに行った時のことです。レジでお金を払おうとしたら、百円足りなかったことがありました。私は諦めて漫画を返して帰ろうとしたのですが、「足りない分は今度きた時でいいわよ」とおばさんがにこにこ笑いながら言ってくれたのです。
私はしょっちゅうその本屋さんに行っていたので顔を覚えていたのかもしれませんが、名前を言ったこともどこに住んでいるかも話していません。それなのに何もきかずに本を渡してくれたのです。私はうれしさと恥ずかしさでいっぱいで、ろくにお礼も言えずに家に帰りました。もちろん翌日、百円は返しましたが。
今では二人はおじいさんとおばあさんになってしまったので、閉店は仕方がないことなのかもしれませんが寂しいかぎりです。その本屋さんの後は、近々コンビニが入るようで今工事が進んでいます。

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第一印象は決め手にならない?

Posted by admin on 2016年1月18日

結婚したばかりのカップルに、初めて出会った時の相手の第一印象がどうだったか、質問した雑誌の記事を読んだことがあります。すてきな人だと思った、やさしそうな感じがした…など好印象だったという答えが多いのは当然です。が、意外にも第一印象は決してよくなかった、という答えが少なくありませんでしたも。ぶっきらぼうで感じが悪かった、まじめなだけの仕事人間と思った、などなど。けれどもそういった人たちも、何かがきっかけで相手を見直す時があり、いつしか恋に変わっていったのですね。「まじめなだけかと思ったら、話してみると話題が豊富で退屈しない人」とか、「むすっとしているようだけど、本当はやさしくてあれこれ気がまわる人なんだ」など、自分が知らない一面を見た時にハッとしたのでしょう。
たとえ好印象でなくても、意識の中に残っていたのですから、やはりどこか気になる相手だったのでしょう。もしも何も感じていなければ、忘れてしまって意識もしないはずです。最初はマイナスで始まっても、その後どんどんプラスポイントが追加されるなら、理想の関係に発展していきますね。ひと目ぼれや電撃的な恋愛はとてもステキですが、相手のアラが見えてくるにしたがって、燃え上がった炎が鎮火してしまうのでは残念ですものね。

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中身を間違えたら大変なことに

Posted by admin on 2016年1月3日

先日、麦茶のペットボトルにめんつゆの残りを入れて冷蔵庫に保存していたのです。ちょっとまぎらわしいかな、とは思ったのですがすぐに使うつもりだったので、たまたま近くにあった空のボトルに詰めたのです。そうしたらしばらくして「うわっ、何だこれ。お茶じゃないよ」と父親がコップに注いだ中身を流しに捨てました。やはり色が似ていたのでまちがえたのですね。匂いで気づくと思ったのですが、まさかめんつゆが入っているとは思わなかったというのです。それで思い出しましたが、以前どこかの定食屋さんでサービスとして出されたアイスコーヒーの中身がしょうゆで、一気飲みした女性が重体になり救急車で運ばれた、という事故がありました。
全部飲み干すまで気づかなかったの?とだれもが疑問に感じるでしょう。でもその日はとても暑くて、しかも注文したものがカレーだったそうです。舌の感覚が鈍っていたのかもしれません。でもいくらアイスコーヒーと思いこんでいたとはいえ、しょうゆを一気に飲めるものでしょうかね。よほど喉が渇いていたのか。氷が入っていたのでわかりにくかったのかもしれません。
そもそもアルバイト店員がしょうゆとアイスコーヒーのボトルを間違えたのが原因です。塩分がとても濃いので大量に飲むと非常に体に悪いです。昔は徴兵検査から逃れるために一時的に具合が悪くなる手段として使う人もいた、というのを本で読んだことがあります。とても危険な行為ですね。 

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カラスは光るものが苦手

Posted by admin on 2015年12月20日

カラス、本当に嫌な鳥ですよね。ゴミを荒らすのでとても迷惑なのですが、人が近くまで来ても逃げることなく、時々人をバカにしたようにカァッと鳴いたり。うちの近所に人が住んでいない空き家があり、そのうちの庭にあるビワの木が毎年実をつけるのです。取る人がいないのでカラスの格好の餌になります。ものすごい数のカラスがビワの実を食べにやってくるのです。それはもう怖いくらい。1本の木に2、30羽止まっていることもあります。おまけに種や食べかすを散らかしていくので、毎日の掃除も大変です。
先日、本を読んでいて知ったのですが、カラスは光るものが嫌いなのですね。来させないためにCDなどを吊しているところをよく見かけます。でも、あれではすぐ慣れてしまってあまり意味がないのだとか。水の入ったペットボトルも同様です。そこで私は、電線に止まっていたカラスに向かって小さな手鏡を向けてみました。太陽の光を反射してかなり光ります。すると危険を察知したのか、あっという間に飛んで行きました。例のビワの木に向けてみたら効果抜群。一斉に飛び立って行ったのです。何だか胸がすくようでした。でも数分するとまた戻ってきてしまいます。結局カラスはビワの実をすべて食べ尽くすまで連日やって来ていました。 

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オクラの思い出

Posted by admin on 2015年12月5日

オクラとししとうの区別がつかない、という人がいました。確かに形はちょっと似ていますが、小さい子ならまだしも、大人にもなって違いがわからないというのは…少々常識を疑います。調べてみたら、ししとうは獅子唐辛子のことで、植物学的にはピーマンと同種です。独特のぴりっとした辛さが特徴でてんぷらの盛り合わせなど、横にひっそりと添えられていたりしますね。私は子どもの頃、いつも残していましたが。あまりメインのおかずになることはありませんが、ビタミンCが豊富だとか。甘辛くさっと炒めるとおいしいですよ。
オクラがOKRAという英語名だというのは、最近本で読むまで知りませんした。こちらはネバネバ食品としても有名で私も好きです。ししとうのように辛みや苦みもないし、刻むと切り口が星のような形なので子どもも嫌がりません。和えもの炒め物などに使う以外に、オクラのおひたし、オクラのピクルスなんていうのもあります。小学生の頃、オクラを種から育てたことがありました。学校で種をもらい、ひとりひとり鉢植えにした育てたのです。夏休みには家に持ち帰るのですが、私は毎日観察して大事に育てたのできれいに花を咲かせ、三本収穫しました。味噌汁に入れて食べたのを覚えています。学校が始まってみんなに聞いたら、途中で水やりを忘れたりして枯らした人もいて、ちゃんと実をつけたのはクラスに数人しかいませんでした。オクラのイメージからは想像できないぐらい、清楚で美しい花だったので写真に撮ったほどでした。

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辞書の説明文

Posted by admin on 2015年11月21日

右、という言葉を説明する時に何というか。という疑問に答える方法はいくつかありますよね。子どもが相手で対面しているなら、「こっち側」と言って手を取ることができますが、もっと客観的に説明するとなると、これはけっこうむずかしいのです。
心臓がどきどきしていない方、という言い方もできますが、ごく稀にですが心臓が右側にある特殊な人もいるそうです。ある辞書によると「この本を開いた時、偶数ページがある方」と書いてあるらしいのです。また別の辞書には「アナログ時計の文字盤に向かった時に、1時から5時までの表示のある側」とも書かれています。「明という漢字を書いた時に月がある方」という説明もありました。どれもこれもよく考えられているし確かにその通りだけど、何だかいまひとつピンとこない、という印象です。まるで苦しい言い訳をしているみたいです。
やはりだれもが納得できるのは、辞書の説明でいちばん多かった「その人が北を向いた時、東の方向」というものです。これは小説の中にも出てきたので、知っている人も多いかもしれません。実にシンプルで的確ですよね。日本では昔から、お箸を持つ手が右、お茶碗が左と教えられてきましたが、今は利き手が左手の子も多いですよね。外国では「十字を切る方の手が右、聖書を持つ手が左」と子どもに教える国もあるそうです。それもお国柄というものでしょうね。

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