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古本屋と白猫と昼下がりと鳥肌

Posted by admin on 2017年10月5日

いつもは通らない道を歩いていると、商店街の一角に薬屋さんと空き家に挟まれた○○古書店と書いう看板を掲げたこじんまりとした古本屋さんを見つけました。一階は古本屋で二階は住宅スペースなのかでしょうか、二階のベランダからは布団が干されています。
入口の扉には「一緒に働いてくれる人募集中 猫と本が好きな人大歓迎 時給は要相談」と手書きで書かれた貼り紙があります。募集要項に猫好きとあるなんて面白いなと思い、店内を覗いてみると中はしっかり整頓されており、高い本棚にはぎっしり本が並べられていますが人の気配は全くありません。きりぼりしているのはどんな人だろうかと気になり、店に入って本を眺める事にしました。しかし十分ほど時間が経っても人が現れる気配は一向にありません、今日のところは帰ろうかと思った矢先、奥から物音が聞こえてきました。振り返ると、そこにいたのはもっさりと太った白い猫。大きな体のわりに歩く様はしなやかで尻尾をピンとたて、私の方など見向きもせずにレジのある台の上に飛び乗り毛づくろいを始めました。しんと静まり返った空間に舞う白い絨毛に惑わされているような、少し不思議な気持ちで手に取った本を読みます。それにしても誰も来ないのです、猫が出てきた入口からは相変わらず何の気配もなく店の前の道すら誰も通らない、この世界が私と彼だけになってしまったような気さえします。温かい日差しと穏やかな本屋、眠そうな猫、なんてのんびりとした景色だろうかと思うのですが、その時私は実は未知との遭遇にゾクゾクしていました。猫好き・本好きといえば私の事、振り返って白い背中に手を触れようと近づいた時、のれんをかき分けて人の好さそうなおじいさんが出てきました。「いいお天気ですねぇ」ゆっくりと椅子にこしかけながら話すおじいさんを見ていると、先ほどまで何故鳥肌が立っていたのかますます分からなくなる気がします。

Filed under: 小説とわたしと日常

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