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雨よりの曇りの中での読書

Posted by admin on 2017年10月18日

少し曇りがちな日の下で本を開くと、紙の白さが光を帯びて際立ち、いつもの読んでいる本とは思えないほどの透明感を感じる事があります。晴の日もたしかに紙は白く映えるのですが、眩しく感じる事に目が慣れているので紙の眩さに気づく事は少なくて、目が光に慣れていない曇りの日こそそれを実感するチャンスだと思います。
晴れよりの曇りよりも、雨よりの曇りの方がいつ雨が降り出すがハラハラできますよね。草木に交じった微細な雨のにおいを逃さないように嗅覚を研ぎ澄ませたり、湿気が上昇していないか肌の水分量を察知しようと息をすませてみたり。大変便利になった現代社会の日常において、自然と共鳴する感覚を使う機会はめっきり減りましたが「降りだしそう……」という予感に対する感覚はいまだ健在という人は多いのではないでしょうか。いつ厚い雲から雨水が一滴垂れてくるかこないかの天気の元で、読書をするのが好きです。目も鼻も肌も、脳だっていつもより冴えていて読書の時間が一層深みをもつものになると思うのです。子供の頃は雲行きの怪しい天気の時にのんびりと公園のベンチでのんびりと読書する人を見て「変な人だなぁ、雨が降ったらどうするんだろ」と思っていました。今思えば、あの人たちは冴えわたる感覚の解放を楽しんでいたのかもしれません。

Filed under: 小説とわたしと日常

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