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校則と漫画と本のパラドックス

Posted by admin on 2018年9月26日

中・高校の校則でありがちな「学業やクラブ活動に必要ないものを校内に持ち込まない」というもの。例えば携帯ゲーム機や化粧品なんかはすぐに没収の対象になりますよね、没収対象の中でとくに記憶に残っているのが、漫画をめぐる先生と生徒の攻防です。週刊誌が発売される月曜日や単行本の発売日は、クラスの男子がこぞってそれらを持ち込んで休み時間にまわし読みしていました。しかし先生たちは「見つけ次第没収してやる」と目を光らせていましたから、男子達が休み時間に陰でコソコソ・机の下でこっそりと読んでいた姿が印象的です。私はよく本を学校に持ち込んでいました、もちろん私以外にも持ってきた本を学内で読んでいる生徒はたくさんいたのですが、先生に見られても注意を受ける事はありませんでした。それどころか「その本先生も読んだぞー」なんて本について話が弾む時さえあったので、本は学業に必要なもの・漫画は必要ないものと見なされていたのでしょうか。二つの扱われの違いにかつて私たちは違和感を感じていました。それならその性質を利用してやろうという頭のキレる者たちは、本なら注意されないのをいい事に、文学作品の表紙カバーに漫画を入れて難しい顔をしながらそれを読み始めたのです。すっかり騙されて「よしよし読書とは感心だ」なんて満足そうな顔で通り過ぎる先生、「ふむふむ」とわざとらしく頷きながらギャグ満載の「学業に必要ないもの」を読む生徒、今思い出してもあの光景は面白いものです。不自由さがあるからこそ人間は頭を使って創意工夫するのだなと改めて思います。それにしても漫画だって立派な文化であり、学生たちがそこから学ぶものは多くあると思うのですが……なんて校則の前では屁理屈に過ぎないのかもしれません。

Filed under: 小説とわたしと日常, 思いついたこと

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