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美容師さんの空腹を助長する

Posted by admin on 2018年6月17日

美容室で髪の手入れをしてもらっていた際、カレーを特集している雑誌を読んでいたのですが、担当してもらっている美容師さんが「カレー美味しそうですねぇ、空腹がマックスなので目がいっちゃいますよ」と笑いました。時刻は13時をまわっており、話によるとまだ昼食をとっておらず腹の虫が雄たけびを上げているんだとか。彼女曰く、美容師の仕事はとても不規則でご飯の時間をまとまって摂る事が難しく、合間に軽食やお菓子をつまむ程度でしのぐことが多いそうです。そんな食事を摂れない程多忙な彼女に見せつけるように、ほかほかの白米と肉の塊がごろっと入った照りの良いカレールーが載ったページを開いていたとは我ながら酷い仕打ちです。「その写真のカレー食べた事あるんでよ。だから勝手に味が思い出されるというか、涎が自然にあふれてくるんですよ」なるほど、よりによって食べた事のあるものだったとは。とくにカレー独特の香りや味の風味は、嗅覚や味覚に痛烈な記憶を残しますから、彼女は怒っている訳ではないのですが申し訳なさが込み上げてきます。「じゃあこっちのページにしておきましょうか」「はは!それはいいですね、食欲なくなりますね」私が開いたのはダイエット特集のページ、弛んだ身体のビフォア―と引き締まった身体のアフターが並んでいます。「あ!でもこれも美味しそうなイエットレシピが載ってる!」と思って目を上げ鏡の自分と目が合うと、すっかり理想通りのスタイルに仕上がっていて呆気にとられてしまいました。どんな話をしていても手は止めず確実にこなす、彼女の美容師としてのプロ意識の高さを実感しました。

Filed under: 小説とわたしと日常

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