ドッグイヤーのセンス
Posted by admin on 2018年2月26日読書をしていて、これはいいなと思った箇所の端を折る行為をドッグイヤーと言います。しかし一度ついた折り目を完璧に修復するのは不可能なので、ドッグイヤーする際は注意が必要です。昔、実家で購読していた健康雑誌がトイレに置かれていて、トイレに入る毎になんとなく目を通していました。父か母か、毎号誰かが必ず折り目をつけるので、パラパラっとめくると必ずその箇所が開くので、自分でつけた目印ではないにも関わらずその箇所ばかり読んでいた気がします。たったひと手間だけでページの重量が変わり注意を惹きつけるから不思議です。折られた様が犬の耳のようだからドッグイヤーとは、柴犬などではなくビーグルやゴールデンレトリバーなどの垂れ耳を思っての事でしょう、名付けた人のセンスが伺えますよね。
しかしいまだ私は文庫・ハードカバーの本を折る勇気はありません。手を加えてしまう事により次に読書する際に“折った時の私”という第三者が介入してきそうだから、そんな気がするからです。一方雑誌や冊子などはためらいなく折れます、雑誌や冊子などは日々更新されてゆく旬の情報を得るための読書と割り切っているからでしょうか。むしろ折り目を付けないと「これいいな」が颯爽と目の前を通り過ぎて行ってしまう、と言いながらパタパタと読み進めると気づいたらドッグイヤーだらけではないですか。何が本当にいいなと思ったのか分からなくなってしまった!という事態によく見舞われます、欲張りは禁物ですね。