古きよき愛着ある相棒
Posted by admin on 2014年10月14日先日、近所の家に綺麗な花が咲いていました。ふと花の名前が知りたくなったのですが、我が家には草花の事典がありません。子供の頃はとってきた花と事典の写真を見比べながら、名前を調べたものでした。でも今は、それができないのです。結局、インターネットで調べたのですが、普段は便利だと思うネットが、とても味気なく感じましたね。だって『○月 花』とか検索すれば、案外簡単に見つかってしまうんです。子供時代のように、この花は違うかな、でも似ているなと頭を悩ませながら、ページをめくらなくてもいいんですよ。これは国語辞典にも言えますね。今は電子辞書を使う子が多いから、文字を入力するだけです。「あかさたな」と五十音を言いながら、カタカナのわかりにくい言葉を調べることがなくなったんです。だらだらと事典を眺めることもないんでしょうね。寂しいです。私は高校時代から同じ辞書を使っています。表紙はボロボロに破れていて、ページは折れ曲がっているけれど、ところどころに書きこみもあるけれど、これじゃないと物足りないんです。暇があると眺めては、たくさんある知らない言葉の項目を読んでいます。便利ではないものだからこそ、愛着が湧いてしまっているのかなと思っています。