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初々しさと不安定さと野望が詰まっていたあの頃

Posted by admin on 2020年9月5日

今よりも若かった頃、将来の目に見えぬ不安にさいなまれながらも明るい未来を信じていたことを懐かしく思うことがあります。悩みと葛藤に埋め尽くされたあの時代は今になっては良き思い出となっていますが、当時の私は何事にもとにかく一生懸命で決して美しいことだけが残っているわけではありません。
先ほど読み終えた短編小説は自分が何者かが分からず途方に暮れながらも、やりたいことを見出す一人の女性の姿が刻銘に描かれておりました。主人公は映画を学ぶために美術大学に通う女性で、未来に対する希望と不安が入り混じりながらも論文を作成しながら「本当の自分の気持ち」に気付かされます。それは映像を作ることではなく、小説をかくことでした。
本とCDとDVDで埋もれた部屋での大学生活には、親友との出会いや別れなどたくさんの思い出が詰まっており、卒業を機にその部屋を出る時の彼女の心の中はとても複雑な思いで埋め尽くされていたことは言うまでもありません。しかしながら大切な友との別れと新たな門出は、これからの彼女の人生に掛け替えのない宝としていつまでも残るのではないかと感じたものです。
日々の暮らしに少々疲れてしまった私にとって、この小説は初心を思い出させてくれたように感じます。短くも楽しかったあの何とも言えない不安定な時代を顧みながらも、今も必死にもがき続ける自分がいるのでした。

Filed under: 小説とわたしと日常

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