同時進行の技術を持つ者
Posted by admin on 2019年1月24日手のこんだ主菜を作りつつ副菜も作りはじめないと、と思い同時進行で調理をすすめると、コンロがたりない!さらには電子レンジもあと十分も空かないし困った……なんて事態に陥る事がよくあります。料理は手際が大事とはよく言うもので、本当の料理上手は味だけでなく効率の良さも頭に入れて作業を進めていく事ができるのでしょう。料理に関しては同時作業は難しいですが、えぇもちろん本を読みながらテレビを観たりアイロンをかけたりはできませんが、本を読みながら、また別の本を読み進める事ならできます。ただし右手に本A左手に本B、交互に読んでいくという訳ではありません、本Aは昼に本Bは夜にといって読み方です。あ、それなら誰にでもできるものですね。
駅のホームのベンチで、片手持ちできるサイズに折った新聞を左手に持ち読みながら、右手には文庫本を持ってまたそちらも、交互に読んでいるおじいさんを見た事があります。なんて無謀な事をするんだろうと思いつつ、一つ空けて隣の隣の席に座るとおじいさんが新聞をぽとりと落としました。拾ってあげると恥ずかしそうに笑って「すまんすまん、いやぁいつ死ぬかわかんないからね、読めるだけよんでやろうと思って欲張っちゃったよ」なんて言います。「そんな事ないですよ!きっとおじいさんは長生きします!」なんて当てのない偽善的な言葉を無責任にかけるのは失礼なので、とりあえず笑ってその場は済ませました。面白いおじいさんですよね、あんなギャグをさらっと言えるセンスが羨ましいです。二冊読みするなんて、きっとものを読むのが好きな勉強好きな方なんでしょう。