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カバーされた漫画本を覗いた子供時代

Posted by admin on 2019年8月20日

書店に行った時、漫画コーナーを散策していたら中学生くらいの女の子二人が少女漫画を手に取りあれやこれや苦戦していました。どうやら彼女たちは、この漫画が読みたくてしょうがないのだけれど、おこづかいが無くて買えないようです。漫画は透明のビニールカバーで全体が保護されており一般書籍とちがって中身を読む事ができません。私も彼女たちと同じ年の頃は、「どうして漫画だけこうやって読めなくしてあるのかぁ」と、立ち読み防止のため前面カバーされた漫画本を手にし、財布の少ない中身と睨めっこした憶えがあります。一人が漫画本を手に取り、天の部分を弛ませて中身を覗き始めました。「あ!すごい!○○君が告白してる!」「見せて見せて!きゃー!」と、興奮気味の二人。本の背部と小口部に力を込めて天の紙を弛ませて中身を覗く、いけない事とは分かっていても、私もそれをよくやりました。背徳感を感じつつ好奇心はおさまらず、「跡が残らなければ大丈夫……」と自分に言い聞かせて、漫画コーナーの隅でこっそりと。カバーされているくらいだから「読みたければ買いなさい」という大人たちからの警告がひしひしと伝わってくる中でそれに反するドキドキ、様々な気持ちが入り混じって覗き見した内容はいまだに忘れる事ができません。
二人は満足したのか、すぐに漫画を丁寧に戻の状態に戻しそそくさと何処かへ行ってしまいました。一冊500円前後のエキサイティング、大人になってすっかり忘れていた感覚が思い返されました。

Filed under: 小説とわたしと日常, 思いついたこと

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