灯台下暗しと疲労
Posted by admin on 2019年12月12日よく父は「眼鏡がないぞ!」と言って、それを額に上げた状態で探していました。灯台下暗し、日常生活の中では時々そんな機会に遭遇しますよね。最近読書に関しての下暗し現象が多く起きていて困ったものです、もしかしたら私は疲れているのかもしれません。例えば、しおりがない!と探しまわった挙句、それは前に読んだページに何事もなかったかのように綴じられていたり。とくに恥ずかしかったのは、図書館で貸出手続をしてもらう際に登録カードがどこにも見当たらず、司書さんに「すみません。カードを忘れてしまったのですが」と言った直後にご丁寧にトレーの上に乗せられたそれを見つけ「カードでしたら、今、こちらに出して頂きましたが……」と司書さんを困惑させた事だってあります。意識が習慣化された動作に追いついていないのか、それとも寸前の記憶が忽然と消えているのか。身心がどう作用しているのか分かりませんが、こんな話を友人にすると「疲れてるねー」とよく言われますし、自分も同じような相談を受けたら「ゆっくり休んだ方がいいよ」なんて言うのでしょう。灯台下暗し、遠くにあるものは照らしだされるのに近くにあるものは照らしだす事ができない灯台の性。しかし、近くのものすら見落とすほど疲労困憊の中では遠くのものを照らしだす事など到底できないのが人間の性でしょう。