食と本に対する感覚はどこか似ている
Posted by admin on 2020年6月1日「この作家好きだな」と思うと、発売されている本を全て読みたくなるものです。それは好きな食べ物をお腹いっぱい食べることに似ていると最近思うようになりました。しかし美味しいからといってずっと同じものを食べていると、新しい味覚を求めたくなるものです。そのため文学においてもたくさんの作家の書籍を読もうと心掛けており、日々新規開拓をおこなっております。こうしたささやかな行動は新しい世界が広がるようでワクワクするし、好奇心をも掻き立てられるためよい刺激にもなります。
先日、いつもの生活に軽い電気ショックのような刺激を与えようと書店へ駆け込みました。単行本コーナーへ行き購入すべく本を探していたところ気になるタイトルを見つけ、まだ一度も読んだことのない2名の小説家の本を購入しました。一冊は短編集、もう一冊は長編小説でした。現在は長編の方を読み進めていますが、想像力が掻き立てられる独創的な物語はとても面白くて、購入して良かったと感じています。
小説の最大の魅力は作者の考えや思い、価値観が凝縮されているところにあります。そのため自分の中に新しい風を送り込むためにも、様々な著者の書籍に触れて行きたいと感じるのかもしれません。そしていつしかお気に入りの小説家に出会いもっと知りたいと思うようになるのです。それは新しい料理に舌鼓を打ち、その美味しさに惹かれてしまい気付いたら夕食のおかずの常連レシピになっているような感覚に似ていると思うのです。