電源迷子の世で強く生きようと思ったけど
Posted by admin on 2016年11月5日モバイル端末が普及している昨今において、電源確保は現代人にとって大きな課題です。カフェでは電源コンセント使用可のカウンターはどこも満席で、コンセントに繋がれて黙々と画面に向かっている人の背が並んでいる光景はどこか滑稽にも思えます。かく言う私も、数多の端末を使いこなしている超絶デジタル人間ではなりませんが、それでもスマートフォンの残電池量が少なくなると心許なくなったりするものです。私にとってスマートフォンの電源が落ちてしまって不安な原因は、仕事や近しい人からの急な連絡に応答できなくなってしまう事であります。しかし滅多な事がない限り来ないだろうと、せっかく電源が落ちてしまったのだからこのチャンスを活き活き過ごそうと余裕しゃくしゃくで構えることにしています。幸い私が大好きな読書というものは電源を必要としませんから、電池残量を気にせず楽しむ事ができます。スマートフォンが元気に通知音や通知画面を表していると気が散ってしまいますが、もう何も介入してこないと思うと意識の静寂の中で悠々と読書に耽る事ができますからむしろご褒美です。
なんて思っていた矢先、ある日突然充電が終わり電源が落ちてしまいました。もちろん私はその日、上記の様に一日気楽に構えておりました。しかし家に帰ってスマートフォンを充電してみると友人から度重なる連絡来ていた事を知り驚いきました。メッセージを読むと、なんと、私が敬愛する作家が駅前の書店で講演会を行っていたそうで、それを知った友人が気を利かせて席をとったと連絡をくれた様でした。あぁ無念、やはり充電の準備はしっかりとしておくべきでした。でもいつもより読書に集中できたから良かったのかもしれません。