Wikipedia三大文学
Posted by admin on 2024年7月4日「Wikipedia文学」と呼ばれるものがあることを知っていますか?
読み始めると、思わず引き込まれてしまうような優秀なウィキペディアの記事をそう呼ぶそうです。
たしかに、事件だったり小説だったりをきれいにまとめてあるウィキペディアの記事は長文で、情報量も多く、それでいて読みやすくまとまっており思わずじっくり読んでしまうことが多いです。
そんな中で、とくに優秀な3つの記事を「Wikipedia三大文学」と呼んでいるようです。
Wikipedia三大文学は「八甲田雪中行軍遭難事件(1902年に起きた世界最大規模の山岳遭難事件」、三毛別羆事件(1915年に発生した日本史上最悪のヒグマによる事件)、地方病 (日本住血吸虫症)と言われています。
実はこの3つの事件を題材にした小説があります。
八甲田雪中行軍遭難事件:「八甲田山死の彷徨」(著:新田次郎)
三毛別羆事件:「羆嵐」(著:吉村昭)
地方病:「死の貝 日本住血吸虫症との闘い」(著:小林照幸)
です。
2024年4月になんと新潮社が「Wikipedia3大文学フェア」を展開しました。
これらWikipedia三大文学となる上記3冊を並べて販売したんです。
「八甲田山死の彷徨」と「羆嵐」についてはベストセラーなので手に入れようとしたら、すぐに手に入るのですが「死の貝」は絶版であり入手が困難だったようです。
それでこの「Wikipedia3大文学フェア」で文庫化され、重版までかかったようです。
なんかドラマチックですよね。
絶版だった小説がこうやって文庫になって売れ続けるなんて。
実はわたしも「死の貝」だけは読んだことないので、今度読んでみようと思います。