受賞作品を読んでたけれど
Posted by admin on 2016年3月17日純文学として受賞する文学賞の発表がありました。私は、受賞が予想されていたその作品は発売日に買って読んでいました。発売前から注目を集めていたことと、作者さんにとっても興味があったからです。エッセイはいくつか読んだことがありました。
いずれは小説を書くのではないかと言われていた方だったので、出版されると聞いてこれは読んでおかなければと思ったのでした。実際に読んでみたところ、ストーリーがどんどん展開されていくというタイプではなく、地味に時間経過とともに出来事が語られるというものでした。正直、少し物足りなさを感じてしまいました。ただ、もうひとつかふたつこの方が書いた小説を読んでみなければわからない、という感想を持ちました。なんだか一つだけ読んであれこれ言うのはもったいないような気がしたのでした。
その作品が文学賞を受賞して、予想はしていたもののよく獲れたなあというのが正直なところです。選考委員の先生方は絶賛していたので、もう一度読み直してみます。行間を読み取らなきゃならないし、一見回りくどいと思われるような表現もよく吟味して読むとよさが確認できることでしょう。受賞前に読んでいたことはちょっとした自慢です。